使い過ぎやフォームが悪いと、前腕屈筋群(指や手首を曲げる筋肉)に強い収縮力が起こりその緊張は上腕骨内側上顆(肘の内側の出っ張り)の軟骨に伝達され牽引力となります。すると、最初は筋肉が付く所の炎症ですが、進行すると成長するのに必要な軟骨の変形や軟骨が剥がれてしまったりします。
症状 ●肘の内側の骨の出っ張り部分を押すと痛みが、腫れ、熱感がある
●力を入れると痛い、投げると痛い
●肘が伸びきらない・曲がりきらない
腕の振りが加速していくと、投球動作による肘関節の負荷は増え、肘の関節の内側は引っ張られ、外側には強い圧迫力がかかり、さらにねじれを生じさせます。離断性骨軟骨炎はこの肘の外側の関節面を中心とした軟骨・軟骨下骨の障害です12才をピークに10〜15才に好発します。
症状 ●肘の外側の痛み
●投球中関節周辺の鈍痛 肘が伸びずらい
●外側の骨が遊離し関節内に挟まると、激痛とロッキング(関節ねずみ) になる。
この外側の痛みは野球肘の中でも非常に厄介なものです
内側型と同じように腕の後ろにある筋肉が付着する肘頭(肘裏の骨の出っ張り)に引っ張る力が加わり発生し、初めは筋肉の付着部の炎症ですが進行すると骨棘形成(骨にとげがでる)や遊離(剥がれて元の場所から離れる)を伴うことがあります
症状 ●肘の後ろの痛み 押すと痛いズキズキ
●投げ終わりに痛い
●屈伸制限